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シンポジウム「女性の活躍推進で企業をパワーアップ」

平成23年10月28日(金)、東京ウイメンズプラザでシンポジウム「女性の活躍推進で企業をパワーアップ」を開催しました。

基調講演「女性の人材活用で企業の未来を拓く」

内閣府男女共同参画会議専門委員 渥美由喜氏より、女性が活躍できない職場は、介護や育児など様々な制約を抱えながら働きたい男性たちも活躍できないことなど、ご自身の体験や様々な事例を交えてお話しいただき、ダイバーシティに取り組むか否かがこれからの日本の企業の明暗を分けることになるとの講義をしていただきました。

 

基調講演 渥美 氏

基調講演 渥美 氏

パネルディスカッションの会場風景

パネルディスカッションの会場風景

パネルディスカッション「女性の活躍推進に向けた成功事例と取組のポイント」

コーディネーターに渥美氏、パネリストに真辺文宏氏(鹿島建設(株))、高橋麻子氏(サトーホールディングス(株))、高橋尚子氏(多摩信用金庫)の3名を迎え、「女性の活躍推進に向けた成功事例と取組のポイント」と題して、具体的な取組内容や効果、取組の工夫や苦労等について紹介していただきました。


主な内容

各社の取組を紹介していただきました。

 

◎会社概要・制度など

真辺文宏 氏(鹿島建設(株))

・常時1500以上の建設現場がある。職場ごとに環境が違い、長時間労働になりやすいという特徴がある。

・女性比率は、総合職が2.5%、一般職で88%。

・取組のきっかけは、男女雇用機会均等法の制定と働く人をどう確保するかという中で優秀な女性に働いてもらおうと思ったこと。

・そのために、育児・介護休業制度、育児・介護のためのフレックス、看護休暇制度等、制度を整備したことと、男性中心だった環境を変えるための意識改革に努めた。

 

高橋麻子 氏(サトーホールディングス(株))

・当社のバーコードプリンターのユーザーは企業が多いが、百貨店のプライスタグやシールのデザイン提案など、実際の利用は生活に密着していることから、消費者目線で商品に触れる機会が多い女性の感性を活かそうと会社が考え、女性5人でシール営業を開始した。

・現在は55人の女性が全国で活躍。(2011年10月時点)結婚・出産後も仕事を続けている。

・女性が活躍するためには、勤め続けられる環境を整える必要があることから、育児休業の期間を拡大するなど、子育てを支援する制度を充実させた。

・制度を作るだけではなく、今後は、女性が活躍する場をどんどん増やし成果につなげていく。

 

高橋(尚子)氏(多摩信用金庫)

・「たましん」が女性を戦力として導入したのは、30年前に年金戦略の一つとして始まった「まごころレディー」(現在は「シニアアドバイザー」)。それまで外回りは男性の仕事だったが、年金に関する相談を受ける女性の渉外担当者が生まれた。

・年金の振込件数は信金業界ではトップクラスとなった一方、5年、10年と渉外担当をしてきた者たちの次のキャリアプランが確立できていなかった。

・金融商品が貯蓄から投資へと移行する中で、「ひざを交えて金融機関の人から話を聞きたい」というニーズが高まり、「すまいるプラザ」というコンサルティング特化型の店舗を女性4人で立ち上げた。

・この店舗の出現で管理職に求められる質の醸成ができる素地が整い、この店舗の出身者から女性の支店長、女性の営業課長や融資課長が生まれ、キャリアアップの道筋ができてきた。現在は6店舗に拡大し、12月にはもう1店舗増える。

 

◎女性の職域拡大、管理職登用の取組

真辺文宏 氏(鹿島建設(株))

・これまでの設計部門や研究部門中心から、その他の分野でも活躍できる総合職を増やすために新卒採用を増やす、営業や現場など職域を増やす、一般職の中から総合職にする人を増やすなどの取組をしてきた。

・現場へ配置した女性の平均年齢は25.7歳である。結婚や育児、配置転換などをどうクリアし、定着するかどうかは、今後、10年、15年の取組が大事になると認識している。

 

高橋麻子 氏(サトーホールディングス(株))

・当社は、他社よりも先駆けて男女共に能力を生かす環境をつくるということに力を入れてきたため、女性管理職が少しずつ増えてきた。

・女性社員にとって、ロールモデルとなる女性幹部が増えていけば、将来どんな道があるかを描くことができる。

・制度が充実していれば、結婚・出産で辞めず、1~2年間休んだ後もまた職場に戻って続けられるという安心と自信を持って仕事に取り組める。

・現在女性の割合は2割だが、将来はさらに増えるよう取り組んでいく。

 

高橋尚子 氏(多摩信用金庫)

・女性の活性化のため採用の際に求めるものはキャリアプランを持っていること、管理職へのビジョンを描いているということ。

・職員の適性をしっかりとキャッチして、よい面を伸ばしていく。その人のキャリアと立場で力を尽くしてもらえるようにしている。  

 

◎参加者からの質問に答えていただきました。

Qキャリアについて不安定な気持ちになったときどのように乗り越えたか

高橋麻子 氏(サトーホールディングス(株))

・身近に信頼できる上司がいて、迷ったときにすぐ相談できる環境が整っていた。

 

高橋尚子 氏(多摩信用金庫)

・上司が助けてくれるという土壌があったから果敢にチャレンジできた。覚悟を決めて取り組むことが自分のフレームワークの一つになった。

・働く主婦は、あまり悩んでいる時間はなく、効率化が自然に身につき、最善策は何だろうと考えるくせがついた。

 

Qある程度の経験を積み、管理職候補くらいの年齢になった女性でも、育児等の理由から短時間勤務や勤務上の配慮を受けている場合、管理職登用のチャンスを逃してしまうという危惧がある。各社の考え方と、管理職を目指す者にとっての対策を聞きたい

真辺文宏 氏(鹿島建設(株))

・管理職に登用するのは勤務年数ではなく能力である。 管理職にふさわしい経験を積むにはある程度の年数は必要。短期的に遅れても中長期的に考えれば挽回できる。仕事をしていく上では人と人とのつながりが大切で、育児の経験等が大きなプラスを生む。

 

高橋麻子 氏(サトーホールディングス(株))

・かつては「仕事」か「結婚・出産」かの選択を迫られることが多かった。しかし今は制度も充実し、結婚・出産後も自分のキャリアを目指すことが可能になってきた。育児等で職場を離れれば一時的にブランクが出来てしまうのは否めないが、長い期間で考えてほしい。経験や実績を積むことで、その後の管理職登用のチャンスは十分ある。

 

高橋尚子 氏(多摩信用金庫)

・子育てをしながら働く女性の多くが管理職登用のチャンスを逃すという不安につき当たる。仕事をしている以上は仕事が中心だから自分自身の効率化、自分の能力アップしかない。

・仕事の質やパワーを落とさないためには、一人だけで頑張るのではなく、周囲をまきこんで納得させていくことも一つの方法。

・自分のキャリアプランを長期的に考えてもいい。子育てや介護で小休止をしても、決して次のスッテップは1からにならない。

 

Q体力的にもきつく、現状では女性が少ない業界の職場に女性が進出して画期的な変化が期待できるのか

真辺文宏 氏(鹿島建設(株))

・3K職場といわれているが、土木は機械化が進んでいる。建設業界は作業員が高齢化しているが、女性が働きやすいということは、高齢化している作業員も働きやすいということにもつながる。

・女性が入ったことで、高齢者などにも配慮した就業場所の工夫や環境整備を考えようという意識の変化が起きた。今後も事例が積み重なる中でいろいろな変化が起きることを期待している。

・話を上手につないでくれる女性がいるとコミュニケーションがとりやすくなり、報告、連絡、相談にもその効果が出ている。

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