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女性が輝くまち・東京シンポジウム

3 パネルディスカッション ―企業・組織における女性の活躍―

[パネリスト]
・佐々木かをり氏(株式会社イー・ウーマン代表取締役社長)
・青野慶久氏(サイボウズ株式会社代表取締役社長)
・鎌田由美子氏
(東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センター フロンティアサービス研究所副所長)
・舛添要一(東京都知事)

[コーディネーター]宗田友子(東京都理事)

なぜ、社会全体で女性の活躍を推進することが必要か

佐々木氏:

・女性の活躍推進は女性だけの問題ではない。経済的な意義があり、多様な視点の人々が議論し決定する立場に参画することでより豊かな施策が可能となる点でもメリットがある。そのためには、働き方の改革が必要で、男性の意識を変えるとともに人事評価や労働時間のあり方を変える必要がある。

・先日の政府主催の「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」では、安倍総理が長時間議論に参画し、そこで決まったことが政府発表された。総理自ら経済問題として女性の活躍推進を話すことで、機運の高まりを加速させる。企業の経営陣には、「企業の改革は、社長がやろうと言えば、女性役員も増えるし、人事制度も変わる」と話している。この問題は、男性トップにいかに動いてもらうかが重要だ。

青野氏:

・男性は、30年前から育児休暇制度があるのに取ってこなかった。制度があっても、男性の意識が変わらなければ社会は動かない。

舛添知事:

・女性の活躍推進のためには、日本人全体の働き方の革命が必要だ。

女性の活躍推進に向けた企業の取組

青野氏:

・当社では2005年に離職率28%を記録。採用と教育を年中繰り返す経済効率の悪さを改善するため、短時間勤務や在宅勤務等、時間や場所にとらわれない働き方を可能とする様々な人事制度を作った。今夏から子連れ出勤の試験運用も開始した。

・結果、離職率は4%を下回り、女性社員比率も2割から4割に増えた。女性役員も誕生。彼女は2児の母で短時間勤務中。彼女自体非常に優秀であり、また彼女の業務がスムーズに進むようにまわりがフォローしているので問題はない。若い入社したての女性社員にとって、仕事と家庭を両立する先輩社員の姿を見て、自分も頑張らなければと思ってもらえるという効果もある。

鎌田氏:

・1989年にJR東日本入社。グループ会社等への出向を経て、エキナカのプロジェクトチームに配属。駅という誰もが通る空間の価値を変え、どれだけ快適な空間を作れるかという考えの下、立川駅では、保育園と小児科を併設した駅型保育を展開。その後、子育て支援と地域活性化を担当。デイケア、保育園、スポーツ施設等が一緒になった吉祥寺のコトニアなど、様々な施設を展開している。地産品から観光流動を起こすなど、地域活性化にも力を入れている。

・本格的な女性の採用はJRになってからなので、入社当時はほとんど女性がいなく扱いにも慣れていなかったように思う。今は変わってきたが数が少ない。

女性の意識

青野氏:

・一般的に女性の方が自己評価が低いといわれるが、管理職への昇進を打診した時の反応は、あまり変わらない。きちんと説明をすれば女性も引き受ける。最近は男性でも昇進を断る社員が出てきた。

鎌田氏:

・女性は真面目に考えすぎる傾向があるのか、女性部下に昇進を打診した時に断られたことが何度かある。組織は様々な人が助け合って結果を出すもので、一人で全部やる必要はないのだと説得する必要があった。

佐々木氏:

・会社側は「この人ならできる」と思って声をかけている。昇進を打診されたのなら、心配せずにぜひ引き受けて経験を積んでほしい。

・今の男性上司を見て「あんなに長く働けない」と昇進を断るのではなく、自分が上にいってルールを変えてほしい。

意識改革・風土づくり

青野氏:

・制度だけでなく、風土(制度を運用していく人々の価値観)がないと取組は進まない。経営者は風土づくりにコミットすべき。

・男性管理職は、育児・家事をする社員に理解を示し「イクボス」に、孫育てへの参加で「イクジイ」を目指す。上の世代が取り組めば、下の世代も変わる。

佐々木氏:

・男性が育休を取らないのは、取ると損だと考えているからだ。企業は、発想を転換し、人事的にメリットがあるような仕組みにするのも一つの方法である。また、育児経験により人材として豊かな人脈や発想を育てることが可能であるとして、社員を研修に出すくらいの気持ちになってほしい。

舛添知事:

・置かれた状況は一人一人違う。育児も介護も、社会全体でみるという制度をつくらない限り立ち行かない。その点で、福祉で世界一を目指していきたい。

女性の活躍推進に向けて

鎌田氏:

・まずは、女性にチャンスを与えてほしい。自分も男性社会の中で、上司からチャンスをもらえなければ今のような仕事はできなかった。その時、仕事以外の人たちのメンターとしての役割も重要になる。

青野氏:

・女性の活躍推進と男性の働き方の改革を両輪として回し、課題を解決していく。

佐々木氏:

・女性も男性も女性活躍推進を自分ごとと捉え、生活や視点を変えていくということ、そして、単に女性の問題ではなく、東京を豊かにするため、多様な人々が提案し活躍する社会を目指すことなのだということを再認識していきたい。

舛添知事:

・本シンポジウムを第一歩とし、オールジャパンで、また東京都の行政を司る者として、本当に女性が輝くまちをつくるために、それを妨げている問題を1つずつ解決していきたい。

 

プロフィール

佐々木 かをり 氏(株式会社イー・ウーマン代表取締役社長)
上智大学卒業後、70言語対応の通訳翻訳会社(株)ユニカルインターナショナルを設立、社長就任。2000年、働く女性の視点で企画提案をする(株)イー・ウーマンを設立。1996年から毎年日本最大級の働く女性が集まる「国際女性ビジネス会議」を開催等、女性の活躍推進に向けた取組を展開。女性人材バンクも運営。上場企業等の社外役員も務める。2児の母

青野 慶久 氏(サイボウズ株式会社代表取締役社長)
大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工株式会社勤務を経て、サイボウズ株式会社設立。2児の父親。育児休暇取得経験あり。生活の変化に応じて選択できる勤務形態や人事制度など、ワーク・ライフ・バランスに配慮した制度を導入した結果、離職率が低下するなど、先進的な取組を促進。

鎌田 由美子 氏(東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センターフロンティアサービス研究所副所長)
1989年東日本旅客鉄道㈱入社。エキナカビジネスを手がけ、2005年、『ecute』を運営する㈱JR東日本ステーションリテイリング代表取締役社長に就任。その後、本社において地域活性化・子育て支援事業を担当し、6次産業化や地産品の拡大に努める。事業創造本部 地域活性化部門長を経て、2013年5月より現職

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